今日の戯言

ハートキャッチプリキュア!』最終話 「みんなの心をひとつに! 私は最強のプリキュア!!」 感想。結局、デューンさまは存在そのものが“憎悪”と云う、実に大きな括りのボスキャラとして紹介されただけで、彼に何があって何に絶望して何に追い詰められてああなったのかは、とうとう最後まで語られないまま、プリキュア無限シルエットによる“無限の愛”によって呆気無く消滅してしまったわけですけれども、まぁ個人的には「語られる必要の無いもの」だったのかなとも思いますけどもね。今までのデザトリアン、各個人の小さな心の闇であり痛みといったもの。それがプリキュアによって取り除かれていったわけですけれども、その“取り除かれたもの”が凝り固まって強大になった存在だったのかな、と思いますわ。プリキュアパレスにおける最後の試練で登場した“闇のプリキュア”さんたちみたいなものですわね。Dプリさんがあれほど光と闇に拘ったように、“無限の愛”があるなら当然“果て無き憎悪”があって然るべきですしね。とりあえずプリキュア側が無限の愛を具現化したから、果て無き憎悪は姿を消した。そんな「語られる必要の無いもの」なのかもしれないですわ……つーかアレですわ。「食らえ、この愛!」が名台詞過ぎて、デューンさまの理由はまぁどーでも良いやって感じでもあるんすけどw おしりパンチ、おでこパンチ、全部パンチと来て、こぶしパンチですからね。説得力が物凄くあるパンチよね。「あ、確かに」みたいな。それからその前の巨大化デューンさまと対峙するシーン。「憎しみが消えないのは、私たちの愛が足りないから」云々なシーンを見て、OVA『帝都物語』をちょっと思い出してしまいましたわ。お嬢さんお嬢さんお気をつけなさい。あんたに観音力の加護があるのは判るがね、後ろから鬼人力がつけてきてる。デビルチョップはパンチ力、こぶしパンチは観音力。あの作品も戦いにけりをつけたのは“無償の愛”でしたっけねえ。んでBパートは戦い終わって実にのんびりした後日談でしたけれども、“これからの日常”をしっかり描くってのは良かったですわよね。SS以来かしら。Fプリでも一応似たようなエピローグをやりましたけど、最後の数分でさらっと流しただけですしね。プリキュアじゃない彼女たち自身を描いて終わる。1期で終わってしまうプリキュアの形としては、やはりこれが最高ですわね。つーかえりかっちは何時でも何処でもやっぱりえりかっちですわねえ。「私たちは地球を救ってしまった……」 あのシーンは大好きだなあ。地味に左端に紫色の髪が見えてるのよね。ゆりさんも同じポーズしてましたわねたぶんw うん、西尾維新氏も『傾物語』内で云ってましたけど、ストーリー的には今回の『ハートキャッチプリキュア』は歴代でも群を抜く面白さだったかもしれませんわ。つーかやっぱりえりかっちね。えりかっちかわいいよえりかっち。さて、次回作は『スイートプリキュア』ですか。はてさてどうなるものやら。個人的には折笠さんの声を朝から聞けるのは嬉しいですわね。