今日の戯言

ハートキャッチプリキュア!』第48話 「地球のため! 夢のため! プリキュア最後の変身です!」 感想。空気を読むデューンさまの巻。若しくは空気を読まない月影博士の巻。前回からの引き、正気に戻った元・サバーク博士ことゆり父と、復活したムーンライトことゆりさんの、まぁ所謂感動の親娘対面シーンでございますよ。Dプリさんを撃破した後「お父さん!」と駆け寄るゆりさんってなシーンでございますよ。デューンさまは「お涙頂戴」とか古臭い皮肉を後に吐くとしても、とりあえず場の空気を壊さないように大人しく待ってたってゆーのに(つぼみがゆりさんに説教するシーンも同様)、一方月影博士は自分の心の弱さがどーこー抜かしながら過去を回想した後、ゆりさんに対しては「お前を抱きしめる資格がない」とか云って突き放して、あえてDプリさんの方を抱きしめちゃうってのはどうなのかしら。今まで散々苦しめた娘に対して更に酷い仕打ちですわよね。娘は受け入れてくれてるってのに、“正気に戻ったとは云え、私はサバーク博士として全うする”って宣言したのと変わらないわけですからねえ。その上「この子はお前の妹だ」とゆー思いっきり必要の無い台詞はまだしも、「心の無い人形」とか「ムーンライトを倒す為だけの存在」とか、Dプリさんに対しても相当酷いこと云ってまさぁね。正直全部自分の視点と都合と責任やんか。自己陶酔の自作自演の1人バックドロップですわよ。ここまで「皆の幸せ云々」って言葉が詭弁に聞こえる例も無いっちゅー話ですがな。挙句「お母さんを頼む」とか云って、あっさりぼかーんって退場しちゃうってのも、つぼみが居たから何とか回避できたけど、下手すりゃ只単にゆりさんをもヤバい状況に追い込むだけの行動ですわよね。何考えてんだ、この親父はって感じではあるんすけど…………でもまぁよくよく考えてみたらアレかしら。ゆりさんに対しては「この娘には私よりも頼れる仲間が居る」(その後のつぼみとのやり取り、デューン戦に間に合ったマリン&サンシャインを見ても、それは正解だったわけですけれども)と踏んで“娘離れ”としてあえて突き放し、Dプリさんに対しては「この娘には自分しか居ない」と抱きしめてあげたのかもしれませんわね。あの時のDプリさんに必要だったのは、“ムーンライトに勝利する為の自分”ではなく、“サバーク博士の娘としての自分”を認めてもらう事でしたからね。うん、無条件な“甘やかし”が必要だったわけですよ。博士に抱きしめられ、その胸の中で満足そうに微笑むDプリさんは、とても子供らしい表情でそれが逆に物悲しくもあったんすけど、その穏やかな表情のまま戸惑うゆりさんの方を向くってゆーのが、個人的には凄く好きでしたわね。“博士が娘と認めてくれたから、自分はゆりさんを姉と認める”とゆー親愛の表情ではなく(それはそれで良いんだけども)、むしろ「どうだ、父さんは私を選んでくれたぞ」ってゆードヤ顔wだと思うんですよね。つまりそこで“娘として認められる”と“ムーンライトに勝利する”とゆー2つのミッションを完了させたわけなんですよ。ゆりさんは最後の最後で“妹”にしてやられたわけで、Dプリさん的には満足な最期だったんじゃないでしょうかねえ。まぁ消滅するにはかなり惜しい存在ですけれども。前作のイースぐらい。でまぁDプリさん&サバーク博士退場の後、悲しみと憎しみを乗り越えたムーンライトと、最初は「いつき」と照れ臭くて云えないぐらいだったのに「月影ゆり!」とかフルネーム呼び捨てが出来るぐらい成長したwブロッサムの“姉チーム”、遅れてマリン&サンシャインの“妹チーム”が合流し(えりかっちの「へへん♪」が可愛かったですわ)、大人しく待ってたデューンさまを4人がかりでボコった後にPHCオーケストラでぷちっとやっちゃったわけですけど、さて次回最終回はどーゆー展開を持ってくるんですかね。まさかアレで本当にデューンさまがやられたわけじゃ無いだろうし。それともアレかな。やっぱりあの肩に乗ってた変な生物が“本体”とかゆーオチかしら?