パラレル

ようやく、『ヨコハマ買い出し紀行』最終巻を読んだのですけれども(挨拶)


読後は何か「読んじゃったなあ・・・」と、ほんの少し切なくなりましたわね。「これで終わりか・・・」とも「もうちょっと続いてほしいなあ・・・」とも違う感じ。「読んじゃったなあ・・・」ってのが、ものごっつい素直な感想ですわ。


とゆーのもですね。マッキが社会人になり、奥さんになり、母親になって、ゆったりとしていた時間があっという間に流れ出し、知った顔が歳をとり、居なくなり、再び現れた名も無いお客がその時間を再認識させて、本当に『ヨコハマ』が終わるんだなあって展開で寂しく感じつつも、一方で街には変わらぬ丸子さんが居て、「カフェ・アルファ」では変わらぬココネがアルファさんを待っていて、そして、マッキの娘の元にミサゴが現れて、流れる時間にパラレルに「流れない時間」が重なって、変わったんだけど変わらないんだなあというヨコハマの舞台に懐古な郷愁を抱きつつ、出てきた感想が「ああ、読んじゃったなあ・・・」だったわけなのですよ。「終わる」とゆー線引きは、最後の頁を捲るってゆー己の行為だけが成すものでしたから。


・・・・・・んで、郷愁に浸りつつもですよ。ココネが「アルファさんの帰る所はここね」とか言ったらくだらねえよなぁと、本当にくだらない事を考えてしまった自分に何かちょっと嫌気が差し、「・・・12年って、やっぱり長いわよね」と再認識とかしてみました。何かもう、すべて台無し(泣笑)