・・・・・・ばか

弥生の雨が休日の東蝦夷を悴ませている中、私は愛車のRAV4を駆って灰色の風景を乱暴に切り裂いていた。カーラジオから流れるエルトン・ジョンの虚しい曲と、半マイルで迫ってくる冷たい世界に悪態を吐きながら、あても無い、ただ独り身の退屈しのぎのドライブを何処で終わらせようかと、咥え煙草を燻らせつつ考えていた私は、三本辻に差し掛かった所でその異様な光景を目にしたのであった。
そこには表情の無い、一人の少女の姿があった。傘も差さず雨に打たれながら、ただ一点を見つめる少女の様子に、私は何やら不吉な思いに囚われつつも辻の差し掛かりに車を停め、鬱陶しい紫煙を纏いながらその少女の許に近寄ったのであった。
少女が見つめていたものは、ともすれば見過ごしがちな、路傍に打ち捨てられた小さなダンボール箱であった。冷たい雨を避ける術も知らぬ、口の開いた箱の中に何があるのか、その少女の無表情さから察する事は出来なかったが、概ねガキが気になるのは生まれたての小動物か何かであろうと、溜め息と共に唇から放した煙草を草臥れた革靴の底で道に擦り付けながら、私はその少女の頭越しから、先程から拭えぬ不安感に顔を顰めつつ、箱の中を覗き込んだのであった。

「・・・・・・これは!?」

驚愕に目を見開きながら、その箱の中にあったものを信じられないでいる私の表情は、おそらく滑稽なものであったに違いない。私の声に振り返り、ようやく表情を緩めたその少女は安堵とも嘲笑とも取れる緩やかな吐息を漏らした後、冷たい雨に溶けるように薄れながら消えたのであった。・・・・・・何故、私は震えている? 少女がこの世の者ではないと気付いたからか? それとも此処にあるはずがない、その箱の中のものに怯えているのか?

「・・・・・・百合バトン?」

── そんなわけで、鎖六さんの謎設定を参考にして、百合バトンとやらを拾ってみました。まぁおそらくは鎖六さんの意図しない形での拾い方だろうけど。つーか、前フリ長っ!(挨拶)



【好きなシチュエーションは?】
電話ですね。電話での会話ですね。片方はベッドの上でクッションとかぬいぐるみを抱えている状態が良いですね。パジャマだとモアベターですわね。あ、うん。パジャマパーティーも好きです。

【あなたが萌える台詞は?(受け攻めとも)】
詳しくは後述しますが、とりあえず受け攻めは関係なしでいきます。ちなみにタチネコの語源は、宝塚の男役とネコ車です。萌える台詞。まぁ「萌え」ってのも今一つ分かってないんだけども(汗) そうですね。基本的なところで「・・・・・・ばか」でしょうね。既存の作品の台詞だと、『苺ましまろ』伸恵の「これ、あたしのーッ!!」が結構好き。

【あなたが萎える台詞は?】
「将来」を含む台詞(笑)

【思い入れのあるカップリングを5つ】
思い入れ、って言うか、「思い込み」の方が正しいかも(汗) 祐瞳でしょ、ミナマミでしょ、聖蓉でしょ。・・・・・・あとは、『ウテナ』のウテナ&アンシーと、『サガフロ』のアセルス&白薔薇姫かしら。

【次にまわす5人】
では私も、ダンボールに入れられたバトンが雨に震えているという設定で放置します(笑) 拾ってみようかなという方がいたら是非に。

アレですね。鎖六さんの「百合」の捕え方を読ませてもらって、大体私も同意見だなあとか思ったわけなのですよ。うむ。同性で同年代の所為かもしれませんが(笑) 「百合」って言葉から受ける印象も人それぞれですしね。昨今、ソフトレズなんて言葉がありますけれども、それとも微妙にニュアンスが違うんだよなあ。数多ある「百合」関連語(レズ、ビアン、すみれ等)の中では、どうだろう・・・「シスター」が一番近いのかなあ。受け攻めってゆーより、慕い慕われって感じなんですよね、私が受ける「百合」の印象は。

うん、4月からの「ストパニ」にちょっと期待(笑)