顔から火

祐巳 「本当ですか」
聖 「だから、何が」
祐巳 「大学の件です」
聖 「大学の件?」
祐巳 「また、しらばっくれて」
聖 「あ、ばれちゃったこと? 意外に早かったね。四月まで気がつかなかったら面白いと思ってたんだけど」
祐巳 「じゃ、やっぱり事実なんですね。私、今朝志摩子さんに聞いて、顔から火が出ましたよ」
聖 「顔から火が出るわけあらへんがな」
祐巳 「・・・はい?」
聖 「おもろいやないか。祐巳ちゃん、腕上げたなあ」
祐巳 「あの・・・聖さま?」
聖 「♪ちっちきち〜」