『まじっく・すくえあ』さんの

橋本真也氏のご冥福をお祈りいたします。・・・早すぎるぜ、破壊王
『まじっく・すくえあ』さんの「無印」本を読んだから、とゆーわけでもないんですが(笑)マリみて第一作を読み返してみました。やっぱり話が良く出来てますよね、マリみてって。
「意中の人との良い話が持ち上がってはいるものの、相手がちゃんと自分を見てくれない」という祐巳と祥子の似た心境が、それぞれ温室で吹っ切れて、ロザリオの授受に向かっていく・・・と。盛り上がり方とか巧いよなあ。読む前は「『おにいさまへ』の焼き直し?」なんて軽くみてましたが、1RKOでしたよ、ええ(笑)
で、ケチをつけるわけでも、重箱の隅を突きたいわけでもないんですが、第一作に一つだけ残念に思った所があるのですよ。P129「祥子さまが、本気で私なんか妹に選ぶわけないじゃない」と祐巳が落涙するシーンです。此処は原作では「教室のロッカー前」ですが、アニメ版では「玄関の靴箱前」になってますよね。このシーンをアニメ版を見た時、「あ、スタッフの人も私と同じ事を思っていたのかしら」と期待したんですけど・・・。いえね、『祐巳の心境を祥子が知るシーン』ってのが欲しかったんですよ。つまり、祐巳が本音を吐露する場面に、こっそり遭遇して欲しかったんですよ、祥子さまには。そのシーンを「ロッカー前」でやるには多少無理がありますけど、「靴箱前」なら靴箱を隔てた所で「話を聞いてしまった」としてやれば良いわけですから、自然な感じだと思うんですがね。うむむ、やってほしかったなあ。それがあって、温室で柏木氏への想いを完全に吹っ切って、自分を想ってくれる祐巳に真摯に向き直り心を通わせた祥子が、「賭けとか同情とか〜」の台詞と共にロザリオ授受を行う、となった方が、前半の祐巳の辛い心情も救われるし、より盛り上がるんじゃないかな、と思ったわけなんですが。・・・うん、まぁ、甘ちゃんな考えなのは分かってますけどね(笑)
いや、それにしても、アニメでもドラマCDでも、『祥子が25分遅れた理由』のところをやってくれてないんだよなあ。桂さんも出てくるし、江利子さまが髪の事で文句を言うシーンがあるし、祥子とおそろいの色の口紅に祐巳が照れるところとか、見所がたくさんあるんだけどなあ。・・・やはりアレか。ブラジャーを剥ぎ取るシーンがNGか(笑)