今日の戯言

「おはよう、小鳥さん」と爽やかに起床した私が、鼻歌交じりに軽やかなステップを踏みながら仕事場に行くと、黒くてさわさわしていてうねうねしていて、さながら明確な意思を持った大量の付けまつ毛の様な毛虫が、いきなり天井からぽとりと私の右手の甲に降ってきたのであった。私は思わず「ひぎぃ!」と叫ぶと、お約束として「らめぇ!」と叫びを付け足しながら毛虫を床に叩きつけると、あわてて側にあった箒を引っつかみ、スプラッシュファーントでお外に掃き捨てた後、「あはははは!あはははは!」と笑いながら、噴水は無かったので水道で右手の甲をゴシゴシ洗い、「私……ちゃんと手を洗ったわ。だから、またこのバラのように綺麗になれるの」とか呟いたのであった。うん、ちなみにスプラッシュファーントは『侍魂』のシャルロットで、ちゃんと手を洗ったのは『ベルばら』のシャルロットね。違いは紅いバラと白いバラ……って、何人分かるんだ、このネタw つーかまぁそうなのよ。ちぃとばかし女々しいかもしれないすけども、私は毛虫が大っ嫌いなんすね。似たような感じで芋虫もあんまり好きじゃないかなあ。英訳すると毛虫も芋虫も「キャタピラー」なのよね。アバウトすぎる英語ってば素敵。まぁでもね、虫全体が嫌いってわけじゃないのよ。一応私も男の子ですからカブトムシとかクワガタとかは好きですしね。セミとかバッタとかカマキリとか、よくガキん時は虫あみ振り回して捕ってたしね。だけども…いやつーかもう分からないもの、毛虫って存在が。だって毛が動くんですのよ、毛が。もっさーって。気持ち悪いにも程がありまさぁな。ホント「毛」って何か嫌なんですわ。ダメなんですわ個人的に。もう頭に「毛」って付いてるだけで怖いんですわ。例えば『赤毛のアン』なら何となくカワイイ感じですけど、これが『毛のアン』だったらかなり嫌でせう? ダイアナでも泣きながら逃げますわよね。ギルバートは石板に叩きつけられた瞬間に絶命する危険性を孕みますわよね。「毛」怖え。ホントに「毛」とか嫌だわ。毛虫ってば嫌だわ。嫌だってのに蝦夷はようやく桜の開花時期なもんですから、毛虫が多くなって困りますわ。どうかなんないかしらね、もう。