今日の戯言

DVD2巻の到着を前に、あらためて『化物語』を観返しているんすけども、やっぱ面白いですわね、化。キャラも魅力的ですしね。ハーレー・ダビットソンごっこはしないから、八九寺さんとか私の前にも現れてくれないかしらw つーか過去に私の目の前に現れた“怪異”と言えば、まぁちょくちょく拙ブログにも記している“『苺まし○ろ』の千佳に良く似た子供”とか、“かつての同僚によく似た窓の外の女性”とか、“あるはずの無い砂利を踏み散らかす音を響かせる数人の子供”とか、どっちかっつーと「幽霊寄り」な怪異が多いんすけど……思い返してみると一回だけあるんすよね。どっちかっつーと「妖怪寄り」な怪異が。うん、高2の時の話なんすけど、当時は休日にちょくちょく隣町にある大きな本屋まで自転車で買い物に出掛けてたんすよね。まぁその本屋までは距離にして45キロあるんすけど、何か余裕で往復してましたわね。あの頃の無尽蔵なスタミナが懐かしいですわ…ってそれはともかく、でまぁとある日のこと、何時もの如く本屋でマンガを買い漁った後、自転車でえっちらおっちら国道を走って帰途に就いていたんすけど、その日はGW最終日だった為か通常の休日よりもかなり車の量が多く、自転車で走るには少々危なっかしい状況だったので、帰路を変更して脇の山道に入ったわけなんですね。まぁ舗装されているとは言え、山道の勾配の急な路を延々と走り続けるのはさすがの若かりし私でも疲れたので、坂を下ったところで一旦休憩を取ったわけですよ。路をちょっと外れるとまぁそこは山の中ですから、細い川がちょろちょろ流れてたり、食べたら死ぬで的なキノコがぽこぽこ生えてたりするんすけど、まぁとりあえず近くにあった大きな石の上に腰掛けて休んでたわけですね。……5分ぐらい足とかマッサージしながらぼーっとしてましたかしら。ふと気が付くと、何時の間にか40歳ぐらいのおばさんが目前までやってきてたんすね。まぁいきなりだったので少し驚いたんすけども、この時期は山の中で山菜摘みをしている人も多いので、私はそのおばさんもそうだと思って、ふっと目が合った時に軽く会釈とかしたんすけども……その瞬間、目の前の川から「ギャーッ!」とゆー泣き声と共に、全身泥だらけの何かがいきなり飛び出してきて、そのおばさんの方にびしゃびしゃびしゃと駆け出していったわけですよ。うん、本当に驚いた時って声も何も出ないって言いますけどアレってホントですわね。そのあまりにもな事態に驚愕して声も出せずに硬直していると、その“泥だらけの何か”はそのままおばさんにしがみついて、尚もぎゃーぎゃー泣き喚き続けてたんすけど、うんまぁ冷静になってよく見てみると、その“泥だらけな何か”ってのは、ただ単に“泥だらけの子供”でした。おばさんはその子に何やら二言三言怒った後に、そのまま2人で手を繋いで山の奥に去って行ったわけなんすけども……つーかこれってアレですわね。たぶんですけど近くに住む子供が山で遊んでる内に川に落ちて、んでお母さんがその子を探しに来てたとかそんな感じですわよね。いやもう一瞬カッパか何かだと思って硬直しちゃいましたけどw、まぁネタが解れば何てこと無かったですわ。でまぁその後休憩を終えた私は自転車に跨って、再び急な坂道をえっちらおっちら漕ぎ始めたんすけども……うん、間抜けにも私がその“疑問”に気付いたのは山道を抜け、ようやく家が見えてきた辺りの時でした。……あれ? あの2人は何処に帰っていったのよ? あの場所は私みたいに山道から降りていかないといけない場所だぞ。奥の方に帰って行っても一番近い民家、牧場関係者の住宅に抜けるまでおそらく10キロ近くはあるぞ。まぁ歩いて歩けない距離では無いだろうけど、子供がそんな遠くまで遊びに来るか? そしてそこまで探しに来るか? そしてそれより何より、あの子供は一体何時から川の中にいたんだ? ……まぁそんな不思議な体験だったわけでございますよ。つーてもあの2人は“幽霊”とか断定できませんわよね。もしかしたらあそこからちょっと山の奥に入っていったところに自転車が停めてあったかもしれないし、あの子供が5分以上余裕で息を止められる子だったのかもしれない。「妖怪寄り」とか言っちゃったら失礼かもしれないっすけど、でもまぁちょっと……変な感じではありますわよね。ちなみに水中息止め世界記録は17分だそうです。