『虚無への供物』読了。

『虚無への供物』読了。読後、「ミスディレクションってどういう意味だったっけ？」と暫く考えるが、「ああ、そうか。『ミステリ』じゃないから、ミスディレクションも存在しないのか」と納得する。危ない危ない、危く私もワンダランドに行くとこだった。ちなみにこの『虚無〜』をパロって、マリみてＳＳを書いたとするならば、『黄薔薇交錯』が出来上がる気がする。


これで四大（アンチ）ミステリ読破ですけれども、どの作品が一番印象に残ったかと問われたら、やはり『ドグラ・マグラ』を挙げますかねえ。（つーか『黒死館殺人事件』の読了後の感想は「全く分かりません（笑）」だが）　「これを読む者は、一度は精神に異常をきたす」とも言われるこの作品、かの横溝正史もこの作品を読了した直後、卒倒しかけたとかいう話ですし、まぁとにかく、ルナティックな作品ですよ。ま、私の場合、読後感は、映画・うる星やつら２『ビューティフル・ドリーマー』を陰惨にした感じだなあ、だったんですがね。ちなみにこの『ドグラ・マグラ』をパロって、マリみてＳＳを書いたとするならば、『イン・ライブラリー』を、章６〜１と逆に綴った作品になるような気がする。