今日の戯言

いやもう何か自分も歳なんかなぁと思いますわね。まぁ最近頓に聞く突然の訃報に関して思ったりするわけですけど、そこに居続けた人が急に居なくなる事態に接して、驚きや悲しみと共にその概念への恐怖を感じてから、それを空しさと一緒に己の狭小な許容量の中で何とか消化した後に、それは誰にでも等しく絶対訪れるものであるんだと普遍的な理解を得てから歩んだ人生の方が確実に長いわけなんすよね。オッサンになってからの人生の方が長ぇじゃねーか、ってゆータイトルが『銀云鬼』にありましたけど、いやホントそんな感じですわよ。自分で「もう歳だよなあ」って云い始めてからも結構経ちましたしね。重たい物を持つ時「よっこらしょ」ならまだしも、最近は「よいしょこるぁ!」云いますからね。腰を庇って最初は恐る恐る、んで大丈夫だなってとこで徐々に力を入れ始める風にするとこーゆー叫び声になるのよね。こるぁ。あと目上の人に「何時結婚するんだ?」と云われても、はいはい、と受け流せますけど、知合いの子供とかに「何時結婚するの?」と聞かれたら「ホントだよね〜」と答えた後に影で号泣しますね。大号泣ですわね。だって受け流せねーから。だって冗談が一片も混じってないから。あと最近、ペットボトルとか醤油の瓶とかよく落とすのよね。皮膚の油分水分が減ってるのかしらね。もしくは筋肉が衰えてるのかしらね。あと最近よだれをよく垂らすのよね。寝てる時とか特に。涙じゃなくて涎で枕が浮き上がりますわね。口元の筋肉が衰えてるのかしらね。あとはアレよね……突然聞く事になった訃報にも、そんなに心を乱されなくなったって処ですかしらね。かつて伊丹十三氏の訃報に接しては色々考える事もあったんすけど、先の三沢光晴氏の訃報に関しては、「冗談だろ?」と「残念だ」の二つしか胸裏には浮かびませんでしたね。意外と冷静に受け止めてしまった自分自身に対しての方が驚いたって感じでもありましたわ。いやもう何か自分も歳なんかなぁと思いますわね。話がずるずると長くなるとこなんか特にねー。