今日の戯言

静寂に寄り添う粉雪が眠る山に舞い、ニュクスの眼差しにも似た冷たくも綺麗な月の光が、夜想曲の微風に揺れる木々の梢を煌かせています。松煙墨を磨すが如く華やかな闇と、林檎の香の如く陰鬱な光の世界。透き通った漆黒に支配される、冬の東蝦夷の深夜に私は何をやってるのかとゆーと、ペットボトルの口に弾みで突っ込んだ指が抜けなくなって真剣に困ってるわけなんすけどね。うん、「気圧を利用して抜けば良いじゃん。わお、私ってばおりこうさん♪」とペットボトルを床に置いて思い切り踏んづけたら、まぁ抜けるどころか急激な圧力で突き指してしまい余計抜けなくなってしまっただなんて、とても恥ずかしいので言わない。でまぁ「このまま儚くなるかもしれない。今の内に遺書を書いておこう。あ、右手の指を突っ込んでるからまともに書けない」とか色々騒いだ挙句、鋏でペットボトルを飲み口ギリギリまで切り漏斗のようにして、そこに食器用洗剤を流し込んだ後に何とか抜けたわけなんすけどね。まぁいー歳こいてこんな夜中に何やってんだっちゅー話ですわよね。あまりにも情けなかったので、ちょっと前フリを美麗な文章にしてみたんすけど、どう考えても逆効果でしたわね。いや何だろう。ペットボトルって怖いわあ。