今日の考察

少女マンガの基本は、やはり“甘酸っぱさ”だと思うんですよね。“淡い恋心”でございますわよ。きゅんきゅん(死語)するのが良いのですよ? 幼なじみから月日を経て恋人になるのですよ。「な、何でアイツのことを気にしなきゃいけないのよ」とモノローグしながら枕パンチですよ。テストの前日とかに、学校で何か友情から愛情に移行しそうな出来事があって、帰宅するなり「アイツの顔、真っ直ぐ見れないよ…」とか言いながら制服のままベッドに倒れこんでそのまま寝ちゃって、「ごはんよー」の声で目覚めて、食卓に就くと「どうしたの? 顔色が悪いわよ」とお母さんに心配されて、「何でもない、ちょっとテスト勉強で疲れちゃったかな」とか答えつつもばっちり風邪ひいて、学校を休む羽目になって、夕方ごろ「テスト終わったかな…」とか呟いてるところにその“アイツ”がお見舞いに来て、ちょっとお互いに気恥ずかしいんだけど、それを紛らわすかのように軽口とか叩きあって、その内にぽろっと“アイツ”が傷つくような事を言って、「…お願い、もう帰って」「あ…でも」「帰って!!」とケンカになっちゃって、その夜は苛立ちと後悔で涙して、結局次の日も休んで、今度は2人の共通の友人である子がお見舞いに来て、「…素直にならなきゃダメだよ」とか諭されて、その後ようやくカレカノになって、オチは2人仲良く追試を受ける、とかが良いんです。まぁ11人いたり、ベルにばらったり、「繋がったまま街中歩くなんて、頭がフットーしそうだよっ」とかだったりもしますけども、まず基本は甘酸っぱさなんです(その次は切なさ) そういった意味で、昨日読んだ『大好き!』(水沢めぐみ)は、正に私ぐらいの年代(『星の瞳のシルエット』世代)が「少女マンガ」と聞いて想像する内容な内容で、とても素晴らしかったのですよ? 親友の好きな男の子の事を好きになって恋と友情の間で板ばさみですよ。交換日記をクラスメイトに見られて冷やかされたところで「やめろよ」ですよ。「一番好きなのは○○ちゃんだよっ」ですわよ。うんうん、やっぱり少女マンガってこんな感じですわよねえ。